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ありがたいことにたくさんのメッセージをいただいた三十歳の誕生日。
その幕開けはかなり貧相なもので、0時ちょうどにオケの先輩からメールをいただくも、あまりの眠さに床にたおれ伏して喉がカラカラになるまで寝ており、しかも床にはハッ○ーターンの袋が散らばっていた。
マクロビストが見たら思いっきり眉をひそめるような、あるいは『赤毛のアン』のマリラが見たら卒倒してしまいそうな、ぷち・退廃的光景。
しかし当分禁酒中なのでノンアルコール。きわめて健全な退廃である。

返信もできないまま翌朝9時まで安らかに眠り、たっぷり眠った幸せと「うーん、うーん・・・まぶし、まぶしー・・・、いや、ていうかあっつー!」という夏特有の不快感(私の部屋の窓は東向きなのだ)とで目が覚め、朝一番に作ったキウイとバナナと牛乳のスムージーでいきなりお腹を壊し、その後旅行の準備をするなどして夜に至る。

先月処方してもらった高山病の予防薬も試しに服用できた。「一度日本国内で試してみてください。何かあったら救急病院に行けるような状況で、できれば一日家にいるようなときが良いです。」と申し渡されてはいたものの、そんなチャンスは中々ない。
今日という日がラストチャンス、しかし三十歳の誕生日に何かあったらイヤだなぁ・・・と思いながら飲んでみたところ、別段何ともなかった。副作用で手足がしびれたりもしていない。これで安心してペルーに行ける。

本当に、心から休んだなぁ、と思えた一日だった。ああ幸せ。メッセージくださった皆様、ありがとうございました。





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実は旅行の準備もいまだ進んでいないのだけれど、徐々に行き詰まってきたので前回の続きを少し。

泉の街としてエクス・アン・プロヴァンスを紹介してしまったのは実は間違いで、「噴水の街」が正しいらしい。
この街には大小併せてたくさんの噴水がある「水の都」なのだけれど、中には大通りの真ん中にただの森へのオマージュみたいな緑の塊などもあって、「これは噴水かしら」と思うような物体が地図上の目印に『噴水』として記載されているので、噴水のイメージがあまり残らなかったのだった。

噴水1

こんなの。中から小トトロとか出てきそう。あるいはブロッコリーみたいなかわいらしい緑。
噴水っぽくなかったので目印にしようと地図を見ながらも完全に見落とし、道に迷ったりしていた。


噴水2

バスを降りたところにはこんな立派な噴水が。美しいね。


噴水3

しかし街中の噴水事情はしばしばこのようなことにもなっており、ついつい噴水よりも中の人(犬)に目を奪われてしまう。


噴水4

わぁかわいいと思ってはいても、この子が出てきたとき本能的に後ずさってしまう私。
それは結果的に正解で、このあと案の定「ぶるんぶるんぶるん!」が続いて彼を中心とした半径数メートルの市民は水害に脅かされることとなる。


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アイスクリームを食べたり街をぷらぷら散策したりしたあとは、午後からオープンするというセザンヌのアトリエへ。

アトリエ1

緑が豊かな庭がかわいい。

アトリエ2

外観。

アトリエ4

入口の前で記念撮影をしていたら、着ていたワンピースを褒められた。日本でも絵画好きの人から褒められたことがあるから、セザンヌ好きの好む配色なのかもしれない。確かに言われてみるとそれらしくもある。

アトリエ3

入口付近に、かぎりなく静物画っぽいもの(実写)が置かれていたのでついつい撮ってしまう。こうなると静物でもなんでもない。

セザンヌがイーゼルを持ち出してスケッチに行ったという場所に行きたかったのだが、折しも同行の姉が腰痛を訴えており、山道を片道40分登っていくことは不可能と判断。一人置いていく手もあったが、あまりにも待たせるので今回はやめにした。

お土産物屋さんで絵画のカレンダーを一冊買う。ここでうっかり自分の分だけ買ってしまい、職場の絵画好きの人へ買うのを忘れていた。アトリエをあとにし、坂道を下りながら気づく。まぁこのあとの旅程のどこかで買えばよかろう、と思ったことが間違いだったとわかるのはもう少し後の話。


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下界へおり、また街中をめぐる。

教会2

サン=ソヴール大聖堂。中は荘厳なパイプオルガンと宗教画とに彩られた、きわめて静かな、美しい場所だった。
暑い日だったけれど扉を開けてひとたび足を踏み入れると、聖堂独特のひんやりした空気。いつまでもいられる、と思いながらここでかなり長い時間を過ごした。

教会

きれいな緑色のパイプオルガンに、ホルンのモチーフがあったのでつい激写。

山

うっかり、街のいくつかのスポットから見られるというサント・ヴィクトワール山を見逃していた。
帰りのバスで「そういえば、山見てないっ!」と気づき振り返ると、そこには山があった。写真にうっすらと写りこんでいるのがそれ。
一瞬だけ姿を見せてくれたサント・ヴィクトワール山、ありがとう。絵で見たとおり、しかしより生命力に溢れた存在感だった。

長距離バスに乗って、またアヴィニョンの宿へ帰る。


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さて翌日はようやく登場、アヴィニョン観光である。
アルルとエクスに行くためにアヴィニョンを拠点にしていたから毎日城壁の外は歩いていたのだけれど、肝心の本丸は未踏破である。
いよいよ、城壁の中へ乗り込むぞ。城壁の中は、「おいしいパン屋さんがどこにあるか」以外まだ何も把握していない。ザ・食いしん坊。


法王庁

法王庁前広場では大道芸人がいた。
最初はこのマスクを被ってぴくりとも動かずに立っていたのに、少したって戻ってくると休憩中なのか、中の人はいなくなってマスクだけがそっと床に置いてあった。
おそらく、中の人はその近くにたむろしてジュースを飲んでいるおじさんと推定される。
その瞬間こそ見逃してしまったが、きっとマスクを外したとき、「普通のおじさんに戻ります」と言ってあの位置へ移動したのだろう。

それにしても、また入るときはどうするんだろうか。『置物らしさ』が自慢のパントマイムなので、あまり人間らしさを出すとやりにくいんじゃなかろうか、などと彼の事情を心配してしまう。

この写真の後ろに写っている男の子が超絶かわいくてしばし眺めていたので、この写真を見るとどうも混沌とした思いがする。喜怒哀楽の何にも該当しない、複雑な気持ち。カオス。


楽譜店

旧市街を散策してアヴィニョン橋の方へ向かう途中に、突然楽譜屋さんがあった。中を覗いてみると、ちょうど日本を発つ前にamazonで探していた楽譜がある。ここにきてなぜか、モーツァルトの協奏曲を2曲、シュトラウスの協奏曲(1番、2番ではないのだけれど)を購入。何と、黄色のシールがついているのは30%オフなのである。
おおむね日本での値段の半額ぐらいだったので、目ぼしいものをあるだけ買った。


楽譜

そのせいで、この後の観光はずっと楽譜を抱えてうろうろするはめになる。まぁ仕方ない。
こういう出会いはうれしい。


橋

こちら、童謡でおなじみのアヴィニョン橋。
「♪アヴィニョンの橋で おどろよ おどろよ」と言われても、もうカメラ屋のCMにしか聞こえない。罪作りよの。

そうこうするうちに昼下がりになったので、レストランで昼食。
お昼を食べたらいくつか美術館をまわるか、もし時間が足りなければお土産の絵画カレンダーを買い足す予定だった。ところがそのレストランがとんでもなくサービスが遅く、早くしてほしいと頼んでも結局すべての食事が運ばれてきて食べ終えたのが注文から2時間後。
その後の予定はすべておじゃんになり、パリに戻る列車の時間ぎりぎりになる。

あわててホテルへ戻って預かってもらっていた荷物を受け取り、アヴィニョン・サントルの駅へすべりこむ。
切符はもう買ってあるから大丈夫だけれど、同じ車両にきっと相当お金持ちなのであろう中国人団体客、老若男女20名ほどが乗り込むらしく、ホームも乗り込み口もすべて陣取られ待つスペースすらなかった。あああ。


駅

駅はとっても近代的。電光掲示板さえあればフランス語が全くできなくても大丈夫。現にここまで来られたんだから。心の中で文字というものが発明された文明を褒め称える。いや、単に不勉強な自分にはありがたいだけ。
文字のない文化だってもちろん素晴らしい。


車窓

これが南仏で見た最後の景色になった。南仏を満喫し、西日に見送られながらパリへ。

実は往路、パリから南へ下ろうと駅のホームで時間待ちをしているときに、ホームに滑り込んできた電車から「パンパンパンパンパンパン!」と爆音がし、車体から煙がもうもうと上がるというハプニングがあった。
無事に止まった瞬間、市民たちから「おぉ~」という感じで拍手が起こっていたが、あれはいったい何だったのだろうか。かなり怖かった。

あれを見て以来、フランスの電車は危ないんじゃ・・・という刷り込みがなされてしまい、毎度びくびくしながら電車に乗り込む羽目になる。事故もなく無事でパリへ戻ることができてほっと一安心。


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パリに着くなり思いっきり道に迷い、google先生のお世話になりながら何とかホテルへ。
途中、近くまで来ていると思い込んでうっかりスーパーに寄って水や果物を買ってしまったものだから、荷物もスーツケースも重く、大変な重労働だった。


パリ

無事にホテルへチェックイン。
ホテルの方はとても親切だったけれど、部屋に入った途端、「せ、せまっ!!!」と目を疑った。スーツケースも広げられない。やはりここは都会、パリなのねと思わずにはいられない。アヴィニョンの宿はちょっと異様なぐらい広かったから。
でも何と言っても、パリには会いたかった友達がいる。それだけでもう来た価値があるってもんだ。

最後にパリで遊んで、(去年の)夏の休暇も終わりです。





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