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マチュピチュ駅で話しかけてくれた日本LOVEなアメリカ人男性が、「東京の南にしばらく住んでいた」というのでどのあたりか訊いてみたら、何と「シ・・・SHIZUOKA?」と言っていた。

いやいやいやいや・・・静岡は東京じゃないよ、とよほど言ってみようかと思ったのだけれど、世界地図を頭に描いてみれば確かに、距離的には静岡も江戸前と呼んでも良さそうな日本の国土の狭さなのだった。おそるべしアメリカ合衆国。スケールが違う。

折から「ペルーに行く」と宣言していたときしも、あらゆる方から「ブラジルは?」「アルゼンチンは?」「チリは?」「ガラパゴスは?」「イースター島は?」、一緒に行かないのかと尋ねられたものの、やはり南アメリカ大陸も大変大きいために移動日数(と航空券の予算)が足りず、行くことはかなわなかった。おそるべし大陸。その昔コロンブスがインドに着いたと勘違いしてもおかしくないほど、世界は広いのだった。

「ここまっすぐ行ったらインドに着くらしいよ」というその昔の都市伝説(たぶん)を信じてみたくなるのも当然だろう。





その後彼とはワイナピチュ登山中に再会し、名刺をもらってfacebook友達にもなった。姉と私との間では彼のおちゃらけた軽さについて、親しみをこめて(あくまでも最上の親しみをこめて)「お気楽男」と呼んでいる(陰で)。漢字はたぶん無理だけれど、日本語も達者なようだったので万一これを読んで理解したら怒るかもしれない。わは。

その暁には、「あなたは日本の俳句文化における『わび』『さび』に次ぐ真骨頂、『軽み』の境地の代名詞だよ」、と言ってあげよう。いや、本当に。
やろうと思ってやれるもんじゃないんだよ、特に日本人は。


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私には地図好きの友達が一人いる。その友達の部屋にはたくさん地図が貼ってあって、眺めているだけで日が暮れてしまいそうなほど面白いのだけれど、今回初めて南半球へ行くので、南北が逆になった世界地図がないものかとほうぼうの本屋で探した。
大きい本屋やおしゃれそうな土産物店のいくつかで「?(ハテナ記号は逆さま)ら まぱ?」と聞いてみるも、出てくるのはペルー国内の地図ばかり。大体同じ地図である。きっと国内シェア99%(2012自分調べ)ぐらいなのだろう。1%残しているのは、3つしか都市をまわっていないためである。

買う人は少ないのだろうか、店員さんは必ず売り物を袋から出して広げてくれて、嬉しそうに表面を「ペルーの地図だよ」、裏面を「街の地図だよ」と言って説明してくれる。裏面に至っては各都市ごとにみっちり解説つき。
遠くから来たであろうアジア人の小娘が探し求めているものが売り場に置いているとなれば、彼らも得意げである。
しかし私が「のー、きえろ ら まぱ むんでぃあーる(せかいちずがほしいんです)」と片言のスペイン語で言うと、みんな残念そうに首を横に振った。普通の世界地図すらもないとは。一体この国の人は世界地図に興味はないのか。日本も小さく載ってるんだよ。静岡と東京の区別もつかないぐらい小さいけど。

でも店員さんの対応がもれなく素朴であたたかかったので(もれなく暇だったという説もあり)、訊くのは途中であきらめて、その国内シェア99%の、ペルー共和国の地図を買った。2012-2013年の最新版らしい。結構いい値段だったが、友達には良いお土産が買えたしペルーの地図購買事情と書店員の繁忙事情もわかったのでよしとする。
毎年あんな分厚い立派な地図を出版するとは、独占体制なのか、官僚の天下り組織的な、あ、いやいやそんなことはないか。

一見見慣れない地図だけれど、一番素敵なポイントは海の上にはっきりと“OCEANO PACIFICO”と大きく書かれていることである。
リマに着いて海岸沿いをてくてく歩いていて、ここの海はずいぶん波が高いなぁと思ってよく考えたら、それは太平洋なのだった。チリで地震が起これば日本まで津波がくる。37時間もかけて時間も空間も超えてこんな遠いところまで来たつもりだったけれど、そこは私が住む国と同じ海でつながっていた。
そりゃあ津波も来るよ、こんなに大きくてこんなに波が高いんだもの。太平洋の反対側はただの海岸だったけれど、それでも中々の感動だった。

ところでホテルの部屋でgoogle検索してみると、南北が逆さまになった世界地図はオーストラリアの一部でしか作られていないんだとか。それも教育的な見地から作成されたものだそうで、一般的ではないらしい。
オーストラリアもまた立派な大陸である。そりゃあそこを中心に世界地図を作ったっていいだろう。世界は広いんだし、何もお仕着せの概念を輸入する必要はない。

普段は通勤のために半径4km程度しか移動しない、イッツアスモールワールドで暮らす人間としては、こういうツールがあることで世界の広さを認識できる。俯瞰図の効用である。
とはいえ地球をみんな収めてしまったかのように見える地図の外にはもっと広い銀河系が広がっているのだから、何百年かしたら、今の地図すらも世界の一部分、というのが常識になるのかもしれない。


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ペルーから6枚、絵葉書を送った。『地球の歩き方』によると「郵便事情は悪くなく、大体1週間ぐらいで着く」とのことだったが、1週間経っても誰からも連絡がないので「やっぱりあれはポストじゃなかったのか・・・」と残念がっていた。

というのも、クスコにて絵葉書を出そうと切手を買い、街中でポストを探しつつ歩くもののなかなか見当たらないのである。大方のガイドブックと違って今回はポストの形状の写真が載っておらず、どのようなものかわからなかった。それでも大抵の国では「ああ、これポストだな」っていうのがわかるし、簡単に探せるだろうと思っていた。

郵便局は少し離れていて面倒だったので、ほうぼうの人にポストの場所を訊いてみるも、みんなの答えがまったく違う。それもそのはずで、ポストという単語がわからず適当に「?どんで えす ら ぽすた?」だの「える ぽすと?」だとの訊いていたのだけれど、あとで調べたところポストはスペイン語では「buzon」というらしい。そりゃ通じないはずだ。
そのうちの一人に「postale?」と聞き返されたので、「Si,si!」と言って着いていったら、そこは絵葉書売り場だった。いやぁ、はがきはもうここにあるんだよ、出したいんだよ・・・これもあとで調べたら「postale」は「はがき」。
みんな本当に優しい人ばかりで、ちゃんと親切に教えてくれていた。

仕方ないのでそこらへんにいた観光ポリスに訊いてみたら、最初は「あっちへ行って、ああだよ」みたいなことを言ってくれたものの埒が明かないと思ったのか、完全に持ち場を離れて連れていってくれた。
ありがとう、親切なポリスマン・・・!
インカの神様、彼が持ち場を離れている間クスコの治安をお守りください。

そして連れていかれたのはさっきの絵葉書売り場の店先で、「えつ」と思っていたら「この箱だよ」と言う。
見ると確かに白いボール箱が置かれている。ポストとは程遠い風情である。「ポスト?」と聞くと彼はうなずいて、「Si(そうだ)」と言う。「入れるの?」と聞くとまた深くうなずいて、「Si,si(そうだよ)」と言う。
この紙製の箱が。このお楽しみ抽選箱みたいな箱が。
私のイメージでは「国内便」「国際便」みたいな口が二つついた、金属製の、動かせない設置物だったんだけど。

しかしもうこれ以上の親切は受けられまい、ええいままよとそこへ6枚の葉書を投函し、あとはインカの神様と太陽の神様よろしく、とクスコをあとにした。

それをポストだと思えば、確かに案外あちこちに設置されていた。色も、白や赤、いろいろある。ただこれもあとから調べると、何でもあまり皆さんポストは使わないようで、郵便局から出すのだとか。集配時間は不明とのこと。

日本へ帰国して20日後ぐらいに、そのうちのお一人から「届いたよ」というお知らせをいただいて、はじめて無事に届いたことを知って安心した。ああよかった、やっぱりあれはポストだったんだ。

うっかりして転居前の住所録しか持っていっていなかった人たちには、また日本から出す予定でいる。
もう何度もメールしたりツイッターでやり取りしたりしているくせに、書こうと思ってもなかなか現実の筆が進まないのが現代人の性。


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さて、帰ってきたばかりで何なのだけれど、来週は福岡に行く。
中学時代の友達が住んでいて、幾度となく遊びに行くつもりでいながらなかなか実行できずにいた。
しかしどう考えても博多はフランスよりもペルーよりも近い。思い立ったが吉日、予定を合わせてみたところすんなり土日の休みがあった。

ぎりぎりになってホテルを探したために空室がなく、やっと一つ予約したのは中洲にあるホテル。とても良さそうだけどもしかしたら風紀が悪いかもしれない、とメールしてみたところ、何とその友達は「今日行くだけ見に行ってみたよ、1階にコンビニがあって便利そう」などと返信してくれて、たいそう驚いた。そうだ、こういう子だったんだ・・・と思い出す。

彼女は本当に、真面目で優しくて清楚で美人で気遣いができて、しかも面白いというすばらしい人なのである。
こんな人こそ世界で一番幸せになってほしいと思うのに、仕事では結構周りに苦労させられているらしく、世の中何でこんな理不尽なことしかないのかと思わずにはいられない。

二人であれこれ話して、心の洗濯をしよう。二人とも身体が丈夫でないので、お酒や夜更かしのない健全な旅行で。

前回などは太宰府の近くのおそばやさんでおかめうどんを「もう無理」と残してしまい、夜は夜で、一風堂で「おいしいねぇ」と言いながらとんこつラーメンを食べていたところ、二人とも途中から気分が悪くなってしまって食べきるのに苦労した。もちろん一風堂のせいではなくて、我々の胃腸が弱いので。
そういうわけで、世間まれにみる節制の旅をしてきます。飲み物は基本、お茶。おやつは無理のない程度に。夜はちゃんと寝ること。健康な笑顔が一番。

ペルー旅行記も、順次アップ準備中です。




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