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今度、講演会に来られるノルウェー人の方の対応係に任命された。仕事内容を説明するからと呼び出されてとことこ出かけていくと、「ヤンさん(ノルウェーの方のお名前)、とても自由な方なので臨機応変にお願いします」とのこと。
うーん、どうしてこうも自分の周りには「自由な人」があふれかえっているのだろうか。他人は自分をうつす鏡、ということはつまり、自分が誰よりも自由な人間だということになるのか。うーん、確かにその感は否めないけれど。


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またもや週末の雨。今回は強い雨ではなかったけれど、今の仕事ではちょっと強い雨風になると呼び出しになるので家にこもって好きなこと、というわけにもいかない。いつ呼び出しがかかるかとまんじりともせずに待つのである。待機ってつらい。昔みたいに、台風がきたらケーキを焼くような生活がしたいな。雨が降ったら焼き菓子、と相場が決まっておる。

少し前の話だけど、そんな大雨の中、奇跡的に呼び出されることなく京都で参加したお茶会のもようを少し。

青茶の老茶の魅力 by菊地 和男先生 @好日居

しばらくぶりの友だちから誘ってもらって、台風11号が直撃する京都へ。
京都府に入ったあたりから電車は徐行を始め、氾濫する桂川を横目に到着。着いたら鴨川も大増水。いつもはカップルが等間隔で並ぶ河川敷はダムに沈んだ村よろしく、完全に水没していた。
恋人たちによって語られた幾多の愛の言葉やささやきは完全に川の藻屑と化している、この奇妙な爽快感は一体・・・いや、いかんいかん。他人が幸せだからといって自分の幸せが目減りするわけでもあるまいし。

まず細見美術館へ向かうと、スタッフさんが入口で観光客相手に何やら説明している。何でも、台風の影響で14時に美術館を閉めるらしい。・・・えー!半分それがメインだったのに!
じゃあ仕方ないので別の美術館へ行こうということになり、そちらが開いているのかどうか電話で確認することにした。
幸い、国立近代美術館も市立美術館も開館している。国立博物館はまだ改修中。
自分で電話して「よかった~」と思いながらも、「スタッフ帰らせなくて大丈夫か・・・?これだから公的機関はまったく」、とか考えていた。危ないじゃないの、ねぇ。

結局、国立近代美術館の『うるしの近代―京都、「工芸」前夜から』を鑑賞。
蒔絵をはじめとした漆器、どれも素晴らしかったのだけど、自分が一番興味を惹かれたのは「うるし塗りの工程」という標本で、一度塗り、二度塗り、と順を追って作業工程とその状態を並べてある説明見本だった。
すっごくわかりやすかった。26回ぐらい塗ると立派な漆器の感じに近づいてくる。

一流だよなぁ。気が遠くなるほどの時間と手間をかけて作られていることを、決して感じさせない。あくまでも完成品の美しさが主眼なのであって、裏側の大変さを決して見せないから、洗練されてると思えるんだよな。私は作品ではないけど、こういう人であれたらなと思うし、こういう仕事ができたらな、と思う。

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好日居

素敵な入口。初めて行ったので少し道に迷ってしまった。古民家を改装したお店なのだけど、周りもたいがい古民家だったので、街並みに溶け込みすぎていて。

茶塾-3

こんな感じで、間近で眺めながら教えてもらえる。慣れた手つきの、まぁ気持ちの良いこと。

茶塾-2

茶葉だけですごくきれい。しかも、ずっと嗅いでいたいような良い香り。半分はスタッフ的な感じで参加されていた友人の友人、紅茶のスペシャリストの方もいらしていて、ついでに色々な豆知識を教えていただいた。
昔に比べてお茶の香りというのは落ちているそう。粗悪なものになると、ダージリンティー特有のマスカットフレーバーをスプレーでつけているような、やくざなものもあるそうな。

茶塾

大雨だというのに、うれしがって一眼レフを持って行っていたのである。さすがに素人の腕でもよく撮れる。後ろがボケてると「ぽい」感じがするなぁ、と完全なる素人コメント。
いろいろとカメラの設定を変えてみるものの、後から見ると保険のつもりで撮った「インテリジェントオート」が一番きれいに撮れていたりして、少々ショックなのである。

お弁当

今まで食べたことのないような高級弁当。皆さん頼まれているとのことで、便乗した。ああ、何という贅沢・・・お金って本当に羽が生えているんじゃないかしら。
後ろに見えるのはサービスで出していただいた冷たい白ワイン。年に数回しか飲まないけど、たまに飲むと自分が上品になったような気がする。何といってもきれいなグラスで飲むでしょう、こういうものは。

メニュー

二度と手に入らないのに消えものだなんて、よく知らないけど、ワインのヴィンテージみたいなもんだろうか。
一九九〇年冬の凍頂烏龍(二煎目)と、二〇〇二年夏の東方美人(一煎目)がおいしかった。大事に置いておく一方で思い切りよく使うという、簡単にみえて難しい、一級品の贅沢。シェアするっていいね。豊かさや幸せのヒントになるような気がする。

大文字

途中、あるのかないのかと心配されていた送り火が、少し時間が遅れてスタート。皆さんで散歩して見に行った。京都にいる間はなぜか一度も行かなかったので良い機会だった。
しかし、遠いな・・・ちっちゃ!大文字というか、小文字じゃないか。

茶葉

この東方美人の茶葉の、一つ一つがいかに小さく美しいかをお伝えできたらよかったのだけれども、残念ながらブレている。
茶葉の一番先の、一番良いところだけをきれいに摘み取るという、果てしない作業である。

茶葉-2

この先生も茶人であり写真家であり、かなりの自由人だったよな。結局、こういう人たちに呼び寄せられるあたり、自分も自由人なんだわ、と思っていたら、誘ってくれた友人が「teaちゃんは自由に生きたらいいと思う」と背中をプッシュしてくれたのだった。そうか、自由に生きようと思えた。いい夏だった。

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